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2013年2月

2013年2月23日 (土)

mellow

キッチンは琥珀に充ちて壊された自動食洗機に眠る朝

だれもいない確認のためおはようをいちばん美しい声にする

哀しくていびつに育つたましいを滑らかにするミシンの針は

淡雪の光り散らした夕ぐれにあなたの髪はこうばしい色

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背骨から立ちのぼる熱追いかけてなんの獣のつもりでしたか









* * *

2013年2月15日 (金)

lovesick

もう好きじゃない好きじゃない好きじゃない (4回目には辿り着けない)


イタイタイアイタイタイまだ新しい記憶の流す血は温かい


点点点点点点点会いたさで誰かになろうとする点描画


手をつなぐ人がいなくて独りでは横断歩道も渡りたくない


泣くほどの痛みなのかよ世界中でたった一人に会えないことが


テーブルのイチゴショートはもうすでに誰かのものだ あなたもそうだ


人生が思ったようにいかなくて冬は寒いしきみはいないし


意味のないことがしたくてもう二度と会えない人へ買うチョコレート


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最後から二番目の恋 終わっても終わっても最後にはならない








* * *

2013年2月11日 (月)

不明な都市

声になる瞬間がすき 君の名を呼べばあかるいひびきの母音

駅名は呪文のようにもう何処にいるのかわからなくてたのしい

ほろ酔いでたとえば君の手の傷の痕の話を三回ねだる

やわらかい髪ですねと触れられるとき死んだ細胞なのにうれしい

はじめての部屋の闇にも天井の白さを思う君の肩越し

(わたしには見えない)後ろ腰骨の痣をゆうらしあ、と呼ぶ人よ

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marine life

まだ夏は始まってない サンダルを片方置いて逃げたっていい


海までの道の途中で会ったから溺れるだろうって思ってた


さみしさをたとえるなんてめんどうだ たとえば一人で観る熱帯魚


ゆらいだらあなたの負けだ泣きすぎた海月が雨を降らせるように


膝こぞうくっつく距離で眺めてた君のサングラスに映る雲


潮騒の電話に出ればリビングに海の匂いの満ちる夕ぐれ


こいびと、と呼べない人とたどり着くアクアリウムは午睡のための


誰もいない海が青くて君の言うことのすべてが明るい浜辺



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2013年2月 8日 (金)

人間になれ

夕映えのメロンきらきら滴ってあなたの舌は居心地がいい

南天のあかあかと鳴る雨の日はいっとう好きな歌をうたって

読んで欲しい人には届かないように書いた手紙を食べるシロヤギ

あさやけだ きょうはてんきがよさそうだ セイタカアワダチ草のつぶやき

朝がくるまで待てなくてコスモスといっしょにうたをうたったりする

このこねこどこのねこのこわたしたち初めて会った気がしないよね

ブルーブルー夜にしずんでいきたがる海月は独りあぶくを吹いて

ひるがおの鉢がめじるしだったから夜明けに家に帰れないねこ

去勢され可愛がられているけれどやっぱり僕は独りとおもう

夕ぐれにあそぶ蝙蝠は愉しくて帰らないのか 家がないのか

ねこじゃらしのむれにまぎれてささやくとうそもほんとになるってうわさ

頑ななままのあなたも仕方なく春がきたから遊べばいいよ

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2013年2月 7日 (木)

R-30(だからと言ってどうってこともない)

(必要とされない愛はエゴですか)わたしに紅い薔薇を買う人


お化粧はちゃんとしている ママチャリを漕いでるとこは見ないで欲しい


神様はいないと思う痛くないように小さく柏手を打つ


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朗らかで肌が綺麗なあの子には会いたくないし用事を作る


泣いているあなたが好きよ世の中も自分もぜんぶ壊してから来て


背伸びして手を伸ばしたのに 届かない腕を引くのが好きなんでしょう


抱き合って気持ちいいことしたいけど気持ちいいのは身体じゃなくて


(もういやだ)どこもかしこも柔らかく触れられるのを待ってるなんて


視線から逃げて捕まる崖っぷちで肩甲骨に満ちる、潮、とは


また春が来ると知ってて誰からも注目されないように膨らむ


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2013年2月 6日 (水)

seek

星の降るアパートに棲みひとつしかない鍵を持ち合うふたりです


スイッチを片っ端から入れられる どうせ愛されてなんかいない


シクラメンの花を摘みとり平静を演出するという平凡さ


すぐそばにある温もりは大切にしまって結局忘れてしまう


鍵のない貯金箱なら壊すまで中は見れない あなたを入れる


ハレーションする未来 手を繋がれて笑うあなたによく似た子ども

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ふるさとを探しています 一時に一面に咲く菜の花畑


ヒヤシンスに降る雨がある口づけたままの形を保ちつづける


宇宙では今夜も新しい星が生まれて死んで流れて 綺麗


あなたではない明るさに照らされて過ごした夜も快適でした

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