フォト
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

うたらば ブログパーツ

お気に入りショップ

ウェブページ

無料ブログはココログ

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月

2014年11月30日 (日)

冬晴れの


指さきが冷たいねって滑り止め付きの軍手を渡されている

日本語が通じないのに日本人みたいな顔でほほ笑まないで

すぐ散ると教えてもらった花の名をすぐに忘れてしまって平和

葉を落とすことしかできないいのちならあなたのふるさとへ帰りたい

どんなことしてもいいけど冬晴れの銀杏並木は遊泳禁止

A_img_20141128_155240
photo by sakurako

2014年11月29日 (土)

うれしくて

自転車は遠くに行けない乗り物でだからわたしのそばにあるんだ

夕焼けに焼かれてしまえ有名な会社で定時退社のひとは

好きにしていいんだよって言ったのにハーゲンダッツ買って怒られる

うれしくて眠れなくなる約束の数だけ愛してたんだと思う

そう言えばあなたがいない 月のない夜に枯れ葉の音をあつめる

10808638_1544687019102176_144956003
photo by sakurako



* * *



そういえば、久しぶりにうれしくて眠れなかった。
そんな日もたまにはある。ごほうび。



* * *

2014年11月21日 (金)

夏のかけら (「硝子の欠片の記憶たち」より)

触れたくてだめになりそう夏畑のトマトの花の匂いもあまい

こんど海に行こうって言うもう夏が終わるのにって言えないでいる

眠るためだけのぬくもり欲しがれば月が出てるのに雨が降っている

夕星のあかるくあれば銀色のポストに投函されない手紙

窓越しの夜にあなたの声を待つ月の光に腕をひたして


923853_1403335593262821_439307981_n

photo by sakurako



* * *



田丸まひるさんと作った短歌日記の歌たち。

短歌日記はまひるさんのnoteに。

「硝子の欠片の記憶たち」
(1) https://note.mu/tamarumahiru/n/n8691d47b5951
(2) https://note.mu/tamarumahiru/n/na9e656e4201c
(3) https://note.mu/tamarumahiru/n/n0c9b0a39e7b5
(4) https://note.mu/tamarumahiru/n/n0bace86f6ca7
(5) https://note.mu/tamarumahiru/n/n9a04678c66a1

まひるさんの第二歌集「硝子のボレット」刊行記念企画だったけど、
このやり取りがすごく楽しかった。


出来上がっているものから、こうやって
歌だけ取って並べると、ちょっとさみしい。



* * *

2014年11月20日 (木)

なんでもない一日

たのしいね 流行りのカフェでエキストラみたいに額寄せあったりして

あるこうか 良くないことも悪くないことも紛れて雑踏のなか

沿線が同じなだけでは会えなくて誰もわたしのものにできない

標識の正しさばかり言う人に雨を降らせて帰って来るね

しゃぼん玉みたいに消えるから君のなんでもない一日になりたい

10729285_592094310917299_2070962962

photo by 泉かなえ





* * *



クローズアップ現代で、高倉健の特集やってて、
たまたま見てたんだけど

「人を想うこと以上に美しいものはない」

なんて、泣きたくなった。



* * *

2014年11月16日 (日)

ひねもす

一本ずつあなたの腕の毛を撫でてひねもす海で暮らしていたい

二本脚で地上をうまく歩けないあなたと櫂を分けあうように

あの人はわたしの歌を好きじゃない 彼はわたしを思い出さない

手を振らないで夢にみないでもう行くね 狂ったメトロノームください

10665580_1400340700188478_202769335

photo by 泉かなえ







* * *



もう子供じゃないので、
誰かを愛したら同じ分量の愛が
返ってくるわけではないことを
知っている。

愛されなくてもいいから、
愛した人を幸せにしてみたい。

女の愛では男の人を
幸せにできないらしい。

来世は男に生まれたい。




* * *


星になりたい

抱きしめてくれるでしょうか秋の日のたんぽぽみたいにやわくあれたら

怖れずにわたしを叱る人がいて父にもぶたれたことのない頬

ほめるほめられる以外は話さない あなたが見上げる星になりたい

手をつくしてもやがて死ぬんだ人間は、鳥は、ひかりをついばんで鳴く

ながいながい冬の眠りにつくこども まぶしい朝焼けを歌いたい 


10802846_676944985757019_1717595941

photo by 泉かなえ







* * *



その瞬間を思い出せば、
涙が出るくらいの出会いが
今までにいくつかあって、
その人の声を、言葉を、姿を、
反芻しながら生きている。

もう二度と会えなくなっても
不思議じゃないので、
いつもこれで終わりかもしれない
と思っている。

あまり未来のことが考えられないのは
無計画な性格のせいなのかな。
わりと刹那的。



* * *

 

2014年11月15日 (土)

ルーム・イン・ルーム

冬に会えば夜のはなしは途切れがちあなたのフードに星をあつめる

猫がいる路地裏の裏の裏の裏はじめて来るのに居心地がいい

二人きりだと何回も確かめる鏡だらけの部屋をえらんで

何枚も扉を開けてたどり着くわたしがいちばん柔らかい場所

夢でしか実現しないようなこと言いあっていて、窓が凍るね

冬銀河見上げておれば今生の別れとぞ思ふ、なんてやめたい

10706993_286356204903213_1748492689

photo by sakurako






* * * 



この子の名前は銀子。
勝手に呼んでるだけだけど。
うちのマンションの前で
午前2時半ごろによく会う。
冬を元気に越してほしい。



* * *


2014年11月11日 (火)

よかったよかった

人類が滅亡するときの話はだかでするにはちょうどよかった

前髪をかきあげられてあなたしか知らないわたしになれてよかった

またねって言うけどまたのないことを確信できるひとでよかった

前髪もはだかも名前のないひとも起きたらぜんぶ夢ならよかった

923700_752179451507117_215265115_n

photo by sakurako

2014年11月10日 (月)

氷砂糖の愛

降りることのない駅ひがしよどがわのホームはいつも白くてこわい

はつゆき、とあなたは言ってしんしんとわたしの髪に冬を吸わせる

つぼみのまま枯れてしまうね冬薔薇という名をつけてもらったとして

くらやみで氷砂糖をあたえられ永遠つづく愛かと思う

10401610_1446112025637859_221480164

photo by sakurako









2014年11月 8日 (土)

冬が来るまえに

雪虫がわたしのことを知っているように空からまっすぐに来る

冬が来るまえにさみしい手袋を片方落として歩いてきた人

飛び出せば命の終わる交差点 あなたは重い手枷のようだ

終電に乗れば都会で仕事して疲れた人の仲間になれる

何もかもなかったことにすればいい 祖母の箪笥に数珠は眠って

北風に芽吹く種類の木になって冬のあなたが通るのを待つ


Tumblr_mzxmy02aks1tr1bnao1_1280

photo by aihara






* * *



紙ふうせんの「冬が来る前に」は、
中学校の合唱コンクールで
となりのクラスが歌っていた。
このメロディとピアノ伴奏のイントロが
とても好きだった。
この時期になると毎年口ずさんでる。
とてもでたらめな歌詞で。




* * *

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »